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ぱっと変えちゃえばい

素直に物語に入っていける利点もある

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素直に物語に入っていける利点もある

「 雪は天から送られた手紙である」という言葉を残した中谷宇吉郎は、
初めて人工雪を作った事で知られる物理学者。
説得力のあるエッセイなども残している。
彼の言葉の中に、
「すべてのものには誤差がある。
それゆえ我々は自然の本当の姿を知る事が出来ない」
というのがある。
そして、どんなときも誤差の単位を6桁まで追い込む事を目指していたという。
ほのぼのエッセイに対比するような厳しい一面を持っていた。

その点、数学者は、計算値の理論が大切と考える。
そのせいか、現実問題とは乖離(かいり)している人物が多い。
理論だけに走るためか、パズル好きが多い。
『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロルは数学者。
この物語は、数学者らしくパズル的な要素が多い。
残念ながら、日本語に翻訳された時には、パズル的な要素がなくなってしまっている。
その上、言葉遊びや駄洒落、ナンセンスな言葉遊びの味わいもない。
そのため、おもしろさが半減、といったところだが、
悪ノリを感じさせる部分もなくなることによって、
素直に物語に入っていける利点もある。

このルイス・キャロルが作った問題に、『サルとおもり』というのがある。
これを紹介すると、
「ここに滑車がある。片方には錘(おもり)がのっていて、もう片方にはサルがのっている。
ちょうど重さの関係で釣り合っている。
このサルが、この綱をのぼり始めると、どうなるのか?」というもの。
これに対して、二人の高名な数学者が答えた。
その一人は、「錘が、速度を上げてのぼっていく」
もう一人は、「錘は、サルと同じ早さでのぼっていく」
そこで、もう一人の数学者に訊いた。
「錘は下がっていくに決まっている」
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